医療現場、心の叫び・・・30代医師
8病院に受け入れを拒否され 亡くなった妊婦に関する拙稿(「安心して産める社会に」)に現役医師からコメントいただきました。ご本人のご了解を得ましたので、ここに転載採録させていただきます。医療現場の心の叫びに耳を傾けてください(ぜんとうひろよ) 。
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久しぶりに記事を、涙を浮かべながら、読ませていただきました。30代の現役医師です。現場では確かに医師不足ですが、きつくともギリギリまで医師は現場で踏みとどまっています。否、踏みとどまる医師がいるからこそ受け入れる救急病院が存在しているとも言えます。現在診療報酬は病院に厳しめで、医院には甘めといえます。
なぜならば医療費は高度医療を行えば行うほど増大するため、高度医療を行う場である病院に対する報酬を厳しくすることで全体の医療費を抑制する方向に動いているからです。高額医療を行った場合は健康保険から支払われず、病院の持ち出しで赤字となることさえあります。結果として病院を辞め、開業される先生が増大します。
残った病院の勤務医は、それでも命のやり取りをギリギリまで行える病院で働きたいと踏みとどまり、その体力が尽きるまで働き、加齢とともにやがて燃え尽きるか、そうなるまでに自殺するような精神状態にまで追い込まれてしまいます。
日本は、これまで世界に誇れる健康保険制度のおかげで貧富の差にかかわらず、一定の負担のみで高度医療をあまねく推進することができてきた素晴らしい国なんです。でもその健康保険制度による医療は高齢化の進む今の日本では、財政を悪化させる諸悪の根源なんだとされるようになってしまいました。
ぎりぎりの状態の患者さんを救い出すのに、相当の医療資源を費やすわけですから救急医療は本来お金がかかるものなんです。ありったっけの資材をつぎ込むことで、助かる命だってあるんです! しかしそうした状況で医療を行うと訴訟されるリスクも増大し、今や医師のほとんどが委縮した医療しか展開できないような情けない状態です。
患者さんが急病でリスクの高い状態に陥っても、受け入れることで訴訟されるくらいなら受け入れないほうがましだ、ということになってしまっています。真面目な医師ほどそのジレンマに悩み疲れています。このような辛い事件が起こるたびに、がんばるぞ!と思うのですが、悲しいかな、神ならぬ医師はいくら科学の最先端を用いて医療に当たろうとも、結果として命を救えないことだってあり、100年後にはそれは間違った医療であったと証明されることだってあるのです。
ただし生きとし生けるものに対する愛は100年経っても変わりません。その愛を備えた意欲ある優秀な医師を追い込まないよう、微力ながら私も現場に踏みとどまって医療界でスクラムを組んでがんばってゆきたいと思います。
過去に素晴らしい祖先を輩出してきた我が国日本ならば、高齢化が進もうとも暗い社会などではなく、明るい未来があるのだと、世界に証明してみせる気概が我々一人ひとりに求められているのだと思います。 合掌
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救急医療、救命医療に携わってこられたやまだ先生は自己熱情の高い青年医師です。きょうも現場で命の温度を燃やしつづけておられます。「来年4月からは末期がんの方のための免疫療法を少しかじりつつ、地域医療にも没頭していくつもりです!!」「医療を通じて雇用を創出し、他人に幸せを与えるべく、がんばっていきます!!!!」とメッセージ頂戴しました。
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